地盤調査の種類と選び方 入門ガイド
建物の安全性は、見えない地盤の状態に大きく左右されます。家や施設を安全に建てるには、地盤がどれほど強いかを正確に知ることが欠かせません。そのため地盤調査には複数の手法があり、規模や用途に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
スクリューウェイト貫入試験
小規模住宅で多く利用され、低コストで地盤の固さを把握できます。ただし深部や液状化リスクは把握できません。
ボーリング調査+標準貫入試験
より正確に地層構成を知りたい場合は「ボーリング調査」。標準貫入試験でN値を測定することにより地下水位や土質を直接確認できます。ボーリングにて採取した撹乱試料や不撹乱試料は、室内土質試験(物理試験や力学試験)にかけられます(後述)。
平板載荷試験
基礎の沈下量を直接測りたいときの試験方法です。荷重をかけて沈下量を測るため、基礎設計の最終確認に有効です。
簡易支持力測定器キャスポル(簡易載荷試験)
キャスポルは、載荷のための反力が不要で低コストに各種パラメータを測定できる地盤支持力試験器です。
小型・軽量であるため重機が入れない狭小地でも使用できますが、平板載荷試験の補完として用いるのがよいでしょう。
室内土質試験 ― 「性能」を数値化
現場で採取した土を分析し、物理試験(粒度・含水比・湿潤密度など)、力学試験(一軸圧縮・三軸圧縮・圧密など)を測定します。液状化や沈下の予測、支持力算定の裏づけとなります。
まとめ
地盤調査は「建物の規模」「土地条件」「求める精度」の3つで選ぶのが鉄則です。規模・土地・目的を明確にして専門会社へ相談することが、安心とコスト最適化を両立させる第一歩になります。