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造成地の調査ポイント 切土・盛土を読む

住宅地の多くは、山や丘陵地を造成して整備されています。その際に行われる代表的な工法が[切土][盛土]です。両者は見た目だけでは判断が難しい場合もありますが、地盤の性質や建物への影響が異なるため、地盤調査では必ず確認したいポイントです。

切土とは、高い地盤を削って平らにする造成方法です。一般的には、もともとの締まった自然地盤が残るため、比較的安定した地盤であることが多く、不同沈下のリスクも低い傾向があります。ただし、風化した岩盤や軟弱な地層を削っている場合には、十分な地形や地質の調査が必要です。

一方、盛土は低い場所へ土を運び入れ、地盤を高くして造成する方法です。盛土部分は人工的に築かれた地盤であるため、施工時の締固め状況や盛土の厚さによって地盤性能が大きく変わります。締固めが不十分な場合や、厚い盛土では圧密沈下や不同沈下が発生する可能性があり、地盤改良が必要となるケースもあります。

また、造成地には[切土と盛土の境界]が存在することがあります。この境界部分では地盤の硬さが急激に変化し、建物の荷重による沈下量に差が生じやすくなります。その結果、建物が傾いたり、基礎や外壁にひび割れが発生したりする要因となることがあります。

地盤調査では、ボーリング調査やスクリューウエイト貫入試験などの結果だけでなく、造成履歴や古い地形図、ハザードマップなどの資料も併せて確認します。これにより、現在の地盤だけでは分からない造成の状況や地形の変遷を把握できます。

まとめ

造成地の安全性を判断するには、切土・盛土の別だけでなく、盛土の厚さ、締固めの状態、境界の位置、元の地形まで確認することが重要です。[切土だから安全][盛土だから危険]と一律に判断せず、地盤調査結果と資料調査を組み合わせて総合的に評価することが、安全な建物づくりにつながります。

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